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2025年12月08日 [検証!DIY]

粘着テープの縦割き実験

各種テープの縦割き実験 今回の「検証!DIY」では、粘着テープの縦割き実験をしてみました。
※DIY (Do It Yourself :できることは自分で行おう)。日曜大工


今回利用する粘着テープは、布テープ、クラフトテープ、セロハンテープ、OPPテープ、養生テープです。

布テープやクラフトテープはガムテープという名称が一般的に普及していますが、
元来の名称としては、クラフト紙に水溶性の接着剤を利用した封用テープを指すようです。
郵便切手の様に、裏面に濡らすと接着剤が働くイメージしやすいと思います。


養生テープは馴染みが薄いかもしれませんが、布テープの強度や接着力が弱いテープとなります。
引っ越し屋さんが壁などの傷つけないように板などを当てますが、その時に利用するテープです。
接着力が弱いため、壁などを傷つけず固定することができます。
(布テープだと、接着剤が付きやすく取れにくい)

セロハンテープとOPPテープの大きな違いは素材。
セロハンテープはセルロースという植物由来、OPPはポリプロピレンという石油由来を主原料としています。
セロハンテープは家庭用として普及していますが、OPPは通信販売などの段ボールを封している透明のテープが一般的だと思います。

セロハンテープやOPPテープは、引っ張りの力に強く、力を加えると延びるだけで中々切れません。
そこで今回の縦割き実験は、少し傷をつけて、その耐久性を測定するものとなります。



今回利用したテープは、以下の通り。
・布テープ(ノーブランド)
・クラフトテープ(ノーブランド)
・セロハンテープ(ノーブランド)
・OPPテープ(ノーブランド)
・養生テープ(ノーブランド)



今回の実験方法です。
まずは、3cmほどでテープを切ります。
続いて、下から1cmの地点の中心に針穴を開けてフックを通します。
以前紹介した、張力・圧力計を利用して、完全に割けるまでの張力を測定します。

布テープなど、糸が編み込まれている場合を考慮して(強度に影響が出る)、3回張力実験を行い、その平均値から実験結果としたいと思います。

以下が実験結果。
単位はNとなります。
素材平均値1回目2回目3回目
布テープ18.3162217
クラフトテープ5.3565
セロハンテープ0.0000
OPPテープ0.0000
養生テープ14.7161810

実験結果の考察となります。

セロハンテープ、OPPテープは平均0N。
力を加える間もなく、測定器の自重で抵抗もなく自由落下。
測定器の指した値は0Nでした。
もう少し耐えられると思いましたが、0Nは想定外で驚きました。


クラフトテープは布テープと比較して、同等以上の強度を誇ると想定していました。
布テープは、手で簡単に糸に沿って簡単に切れるのが、その理由でした。
しかし実際には1/3程度の強度しかありませんでした。

穴の開き方を観察してみると、クラフトタイプは徐々に大きくなるのに対し、布テープ等は横糸が耐えていて、順次切れていく様子でした。

今回はノンブランド製品(多分100均)が多かったですが、もっと丈夫なテープがあるかもしれません。



今回は各種テープで、縦割き実験をしてみました。



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