小ロット・急ぎのものづくり 何でも相談ください

ブログBlog

2025年10月06日 [電子機器・検査器]

照度計

照度計 TM-204 今月の10日は目の日だそうです。1が眉毛、0が目を表しているとのことです。
昔は東京オリンピックを記念しての体育の日でもあったのですが、いわゆるハッピーマンデー法で今ではスポーツの日として今年は13日になっているようです。

目を大切にしたいという思いから、照度(明るさ)を計測する測定器を紹介していきます。
今回は久しぶりの測定機器の紹介記事です。



本日の機器を紹介いたします。
サトテック ( 株式会社佐藤商事 )
ルクス 照度計 TM-204
最大照度 20万ルクス
最小単位 0.1ルクス(200ルクスまで)

青天時の太陽光で10万ルクス程度ですので、一般的な生活では十分な性能といえるでしょう。



明るさには2種類あり、光源の明るさと、ある地点での明るさになります。
前者を光束といい、単位はルーメン(lm)。
後者は照度といい、単位はルクス(lx)。
その他に、光度を表すカンデラ(cd)、熱量を表すケルビン(k)などが、光に対する主な単位系といえるでしょう。

光源とある地点の明るさ。
これは地震に例えるならマグニチュードと震度の様な関係です。
震源地の強さは変わりませんが、場所によって揺れの強さが変わるのと同じ原理です。
他にも音に関しても、同じような単位系が用いられます。

ルクスとルーメンの間には関係式があり、
ルクス=ルーメン/距離の二乗
が成り立ちます。
つまり、距離が2倍になると、ルクスは1/4に減っていきます。


最適な照度は、300ルクス以上、付随的な作業では150ルクス以上が推奨されています(JIS Z 9110:2010)。
デスクライトの仕様を調べると、ルーメンが記載されていますので、仕様と距離から大体のルクスは調べることができます。
また、室内であれば、太陽光や室内灯などの明るさも加わりますので、ある程度正確な照度を調べるのも手です。

目安ではありますが、以下が挙げられていました(TM-204説明書)
食卓などは200〜500ルクス
読書などは300〜1000ルクス
裁縫などは750〜2000ルクス



さて、理論等を紹介しましたので、これから機器の説明をしていきたいと思います。

まずは使い方。
電源を入れ、レンジを設定し、光源にセンサーを向けるだけです。

レンジは4段階で、200から200,000まで10倍単位で範囲指定ができます。
また、fc(フットキャンドル:足元光?)というメートル単位ではなく、フィート単位との切り替えができます。
ホールド機能も付随しています。


用途としては、環境構築(工場や作業場、教室など)、面白いところでは農作物(プランター)などの用途もありました。



最近はAndroid用、macOS用のアプリも登場しているようで、測定器をわざわざ購入する必要はないかもしれませんが、話のネタに購入してみるのはいかがでしょうか?
(スマホ用はあくまで参考値で、TM-204はJIS適用なので、測定値として利用可能)


PCや読書を行う際、少し暗いななんて思ったら、ルクスを計り、明るさを調整することをお薦めします。
目は一生の宝物ですので、いたわっていきたいものです。

10月10日の「目の日」にちなんだ、明るさと照度計の紹介の記事でした。



世の中には便利な道具がいっぱいあります。
上手に利用して、楽に、面白く制作しましょう!
WEBでのお問い合わせはこちらから

PageTop