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2025年06月16日 [アプリ屋さんのIoT]
配達員さんにお礼を!(チルトスイッチ)

先月は、参考になりそうな製品を購入して、どのような機能があるかを検証してみました。
今回からモジュールを作成していきたいと思います。
今回は、ポストの入り口にあるフラップにセンサーを取り付け、投函時に駆動するモジュールを組み立てたいと思います。
このモジュールでは、配達員の方に、お礼を述べる機能を考案しました。
センサーが反応したときに、音声合成ICを使ってお礼の音声を発し、LEDでマークを点灯させてみようと思います。
まずは、センサーに関してです。
センサーには物理センサーの一種である、チルトセンサーを複数使うことにしました。
チルトスイッチについては、過去に後付けコンロセンサー(1)、(2)で紹介いたしましたので、宜しければご一読いただければ幸いです。
今回利用したチルトスイッチは、端子がL字型になっているものを利用しました。
振動(傾斜)スイッチ RBS040210-G
秋月電子通信販売サイト(外部サイト)
今回は多数決方法を採用しました。
センサーをフラップの左右中心の3か所に設置します。
3点のスイッチ中、2点以上の反応でオンとするシステムです。
3点のスイッチの場合、1点以上、もしくはすべてのセンサーが反応等、色々な条件が考えられます。
両者とも、1点でも誤認識があったとしても正常と反応されるために、多数決方式を採用しました。
アプリ屋さんとしてソースコードを考えてみましょう。
一般的には、if分でorを取るか、if分の入れ子構造か、カウンタ形式から選ぶでしょう。
今回のシステムでは、カウンタ形式を選択しました。
ループ内で端子の情報を取得し、カウンタを操作する方法です。
突然ですが、アドベンチャーゲームが好きな人にはお馴染みの「フラグ」。
元来の意味では、ある情報において、真偽を1ビットで表現する手法から来ています。
ビットを1(立てる)か0(寝かす)か。
演算時のオーバーフローなどの情報をステータスレジスタ(フラグレジスタ)に格納して、計算結果を監視していました。
立てたり、寝かしたりが手旗の様に見えることから、フラグと名付けられたようです(所説あり)。
ゲーム内では、物語の分岐点で、アイテムの保持やイベントの通過などの状況を判断するのにフラグを使いました。
メモリが限られていた時代(特に8bit時代)メモリの節約を行うために8ビットにそれぞれ独立したフラグとして利用していました。
少し話がそれましたが、恋愛攻略・死亡などのフラグが立つ、そのストーリーの分岐に立つことを意味します。
(ライトノベルなどでは鉄板ですよね)
話は脱線してしまいましたが、複数ビットを1変数に入れることができます。
今回は利用しませんが、同時にデータを管理する方法として、覚えておくのも1ステップ進んだスキルではないでしょうか?
次に検討項目となるのが、静止状態のとき、フラップが移動したときを検知する際、通電中をモジュールのオンとするか、オフとするかとなるでしょう。
今回は、前回実験した結果をもとに、待機時には、センサーをオン状態にして、フラップが動いた(上向きになった)ときにオフになるよう設計&装着。
モジュールとしては、その出力を反転させて、フラップが動いたときにオンになるようにしました。
(電源消耗が激しそうですが、とりあえずはサンプルなので)
今回は、投函時のイベント処理を行うモジュール政策の前半、チルトスイッチとフラグについて記事にしました。
来週は、音声合成ICとLEDについて記事にしようと思います。
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