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2025年06月02日 [電子機器・検査器]

ロジックアナライザ (3)

ロジックアナライザソフトウェア Copy Right 「ZEROPLUS」

前々回、デジタル信号を計測するロジックアナライザ「Logic Cube」を紹介しました。
前回は、それを継いで、測定方法と感想を記事にしました。

今回は、実際に回路に繋いでのレポート記事となります。


簡単にロジックアナライザの復習(前回と同じ)です。
電気信号が通っているかなどを測定する機器のうち、デジタル信号を観測するのがロジックアナライザとなります。
アナログ波形を扱う類似品はオシロスコープとなります。

回路の物理的な診断を行うには、オシロスコープ。
制御プログラムのデバッグを行うためには、ロジックアナライザ。
と住み分けができていると思います。

オシロスコープでもロジックアナライザの代わりはできなくありませんが、機能に特化したロジックアナライザを利用するのが無難でしょう。



さて、本題に入ります。
今回は珍しく、ソフトウェアの画面キャプチャを使いました。
ロジックアナライザのソフトウェアに関して、少し追加しておきます。


画像は、各ポートに対して、前のポート2クロックで、1クロックを刻むサンプルです。
A5からA7までは、長すぎるため、画面に入り切っていませんが、正しくキャプチャしております。

このソフトウェアじたい、かなりの機能を有しておりまして、本格的なデータ分析にも十分対応できます。
(オシロスコープも、それなりの機能を有していますが、アプリ屋さんとしてはロジックアナライザに軍配)

このソフトウェアの機能の一部を抜粋すると・・・
・画面表示レンジの調整(画面の表示範囲の拡張・縮小)
・RAWデータ(取得データ)のエクスポート
・ラインとバスの切り替え※
※ラインの場合は、1プローブ単位で。バスモードにすると、グループ化したプローブでの16進数表示
・トリガー、サンプリング周波数の変更で、機器からクロックを取得せずとも利用できる

などなど、機能盛りだくさんです。
まだまだ面白い機能、使い方などがあると思いますが、追々に。



最後に、気が付かなかったのですが、組込みマイコンのデバッグなどに大変力を発揮するようです。
アプリ屋さんの視点からは、テスト環境を作成して、デバッグコードの実行などを行うのが常識です。

ただ、Arduinoのようなマイコンボードをデバッグモードにするためには、
一旦機器から取り外して(外さなくてもよい場合もありますが)、
Arduino IDE(開発環境)からデバッグプログラムを書き込んで分析する必要があります。

抜き差しを行えば、どうしても部品には物理的負荷がかかりますし、
更なる故障という結果を引き出してしまうかもしれません。

上記の理由から、簡単なデバッグや動作チェックなどにはロジックアナライザは必要なのだと思った次第です。



世の中には便利な道具がいっぱいあります。
上手に利用して、楽に、面白く制作しましょう!
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