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[検証!DIY]

2025年09月08日

木製積木とブロックおもちゃの接着

ブロックと積木 今回の「検証!DIY」では、接着剤の一つ、速乾木工用ボンド(コニシ社)とGPクリアー(コニシ社)の接着可能かについて、実験したいと思います。
※DIY (Do It Yourself :できることは自分で行おう)。日曜大工


前回は、木工用ボンドの乾燥時間について検証してみました。
今回は、プラスチック(ABS)と木材の接着を試してみたいと思います。
プラスチックは、プラスチック製おもちゃ用ブロックを使用してみます。

今回実験に利用したボンドは、
・速乾性木工用ボンド(コニシ社)
・木工用多用途ボンド(同コニシ社)
・ボンドGPクリヤープラスチック用(同コニシ社)
になります。
接着するのは、ホームセンターで購入した、木っ端。
袋詰めで売られていました。


プラスチックは、石油化学製品の一種で、合成樹脂になります。
日本プラスチック工業連盟(JPIF)(外部ページ)プラスチックってなに?には、次のようにまとめてありました。
「「主に石油や植物由来原料により作られる合成樹脂に代表される高分子物質で、熱などを利用することにより形状を付与できる固形の物質」(一部例外あり)というのが、100点満点ではないものの、合格点は取れる言い方ではないかと思います。」
ようは合成樹脂(人工的に作られた樹脂)に熱を加えて加工した素材といったところでしょうか。


プラスチックといっても、種類が多いです。
「ポリエチレン(PE)」、「ポリプロピレン(PP)」、「ポリスチレン(PS)」、「ポリ塩化ビニル(PVC)」、「ABS」、「ポリエチレンテレフタラート(PET:ペット)」。
などが有名で、身近に存在するプラスチック類ではないでしょうか?


今回の接着剤は、前回使用した「木工用速乾ボンド」「木工用多用途速乾ボンド」、新しく「GPクリヤー プラスチック用」です。
速乾ボンドは、木工用でプラスチックに対応していません。
多用途用は、塩ビに対応していますが、ABSでも有効かを検証します。
GPクリヤーは用途にABSが含まれているので、接着までの時間を検証します。

では、それぞれのスペックを見比べてみましょう

木工用
速乾
木工用
多用途
木工用
メーカーコニシ社コニシ社コニシ社
対象素材木・革・布・紙軟質塩化ビニル
シリコーン樹脂
フッ素樹脂
発泡スチロール
貴金属
高価格品
接着相手素材木・革・布・紙・塩ビ・金属同上
主成分酢酸ビニル樹脂(55%)エチレン
酢酸ビニル樹脂(56%)
スチレンブタジエンゴム(43%)
水(45%)水(44%)有機溶剤(57%)
乾燥時間(裁断可能)1〜2時間1〜2時間-
乾燥時間(固定)1〜2時間1〜2時間-
乾燥時間(完全)24時間24時間24時間
参考価格※110円170円400円

※参考価格:オンラインショッピングモールでの価格調査結果

木工用ボンドの使い方は前回の記事に譲るとして、GPクリヤーをみてみましょう。

説明書によれば、以下の使い方となります。
・接着面の汚れを取る。革・ゴム製品などは紙ヤスリ掛けを行う。
・接着両面に塗布し、5〜20分(20度)程度乾かす。
・両面接着後に、強く抑える。
前回紹介した、少し乾かすタイプの接着剤です。

臨床実験です。室温27度、湿度50%の部屋で行いました。
10分おきに力をかけて木材を剝がしていたのですが、30分で手での剥離はできませんでした。
ただ、接合方法によっては、もう少し剥離できる時間は延びるかと思います。
例えば、割り箸の先端を板に接着した場合には、もっと剥がしやすいと思った次第です。
興味深いのは、木工用ボンドでも接着できていることでした。


今回はコニシ社の木工用ボンドとプラスチックボンドを使って、木材とABSとの接着を検証してみました。


世の中には様々な素材や消耗品がいっぱいあります。
Let's DIY!を合言葉に、オリジナル作品の製作を楽しみましょう!

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