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2025年08月11日 [ものづくり]
ボンドの乾燥時間は?
今回の「検証!DIY」では、接着剤の一つ、速乾木工用ボンド(コニシ社)の乾燥時間について、実験したいと思います。
※DIT (Do It Yourself :できることは自分で行おう)。日曜大工
夏休みに入りました。
工作の宿題などは、ありますでしょうか?
今回は、木材の端切れを使い、ボンド(コニシ社)の実験を行いたいと思います。
今回実験に利用したボンドは、
・速乾性木工用ボンド(コニシ社)
・木工用多用途ボンド(同コニシ社)
になります。
接着するのは、ホームセンターで購入した、木っ端。
袋詰めで売られていました。
多用途用は、木材以外にも革・布・紙、そしてそれらと塩ビ・金属の接合できます。
今回は木材だけなので、オーバースペックな気もしますが、試すことにしました。
理由は、後ほど説明しますが、含有の水分量が異なるので、乾きの時間にどれだけの影響があるかを試すためです。
エチレンと酢酸ビニル樹脂との配合率は不明なので、その点も観察してみます。
では、それぞれのスペックを見比べてみましょう
※参考価格:オンラインショッピングモールでの価格調査結果
説明書によれば、以下の使い方となります。
・一般のボンドでは3〜4時間で乾燥します。
・速乾性のボンドでは、1〜2時間で乾燥します。
・いずれも、接着剤として乾燥したのちには、のこぎりで等での裁断が可能なようで接着剤のダマになっていないことを表しているでしょう。
ただし、完全な接着には24時間を費やすみたいです。
よって、速乾性の場合、接着剤で結合を行う場合、1〜2時間は万力などで固定。
完全固定するまで24時間は安静というのが一般的な使い方となるでしょう。
このボンドの接着方法は、片面に塗布し、すぐに接着先に貼り付けます。
片面ではうまく貼り付けられない場合、両面に塗る方法もあります。
そして、一部の接着剤では、ある程度空気に触れさせてから使うものもありますが、このボンドは直ぐに接着します。
続いて、接着の科学的内容と検証結果についてです。
JISマークがついているのは、接着能力の証明の様です。
いくつか強度の実験の方法が描かれておりました。
引っ張りなどはすぐに思いついたのですが、5種類もあるのは驚きました。
図を見て、なるほどと感心しました。
※接着読本-第7版(コニシ株式会社)pp13。
多用途と木工用速乾ボンドですが、水分含有量は固まるまでの時間は誤差範囲内でした。
塗り心地としては、多用途の方が、やや水っぽい感じがしました。
速乾ではないタイプでは、水分量が2倍なので、もう少し液体に近いと想像します。
勝手な想像ですが、固定までに時間がかかることから、修正(微調整ややりなおし)ができやすいのがメリットかと思いました。
臨床実験です。室温27度、湿度55%の部屋で行いました。
10分おきに力をかけて木材を剝がしていたのですが、30分で手での剥離はできませんでした。
ただ、接合方法によっては、もう少し剥離できる時間は延びるかと思います。
例えば、割り箸の先端を板に接着した場合には、もっと剥がしやすいと思った次第です。
今回はコニシ社の木工用ボンドを検証してみました。
世の中には様々な素材や消耗品がいっぱいあります。
Let's DIY!を合言葉に、オリジナル作品の製作を楽しみましょう!
※DIT (Do It Yourself :できることは自分で行おう)。日曜大工
夏休みに入りました。
工作の宿題などは、ありますでしょうか?
今回は、木材の端切れを使い、ボンド(コニシ社)の実験を行いたいと思います。
今回実験に利用したボンドは、
・速乾性木工用ボンド(コニシ社)
・木工用多用途ボンド(同コニシ社)
になります。
接着するのは、ホームセンターで購入した、木っ端。
袋詰めで売られていました。
多用途用は、木材以外にも革・布・紙、そしてそれらと塩ビ・金属の接合できます。
今回は木材だけなので、オーバースペックな気もしますが、試すことにしました。
理由は、後ほど説明しますが、含有の水分量が異なるので、乾きの時間にどれだけの影響があるかを試すためです。
エチレンと酢酸ビニル樹脂との配合率は不明なので、その点も観察してみます。
では、それぞれのスペックを見比べてみましょう
木工用 速乾 | 木工用 多用途 | ||
---|---|---|---|
メーカー | コニシ社 | コニシ社 | コニシ社 |
対象素材 | 木 | 木・革・布・紙 | 木 |
接着相手素材 | 木 | 木・革・布・紙・塩ビ・金属 | 木 |
主成分 | 酢酸ビニル樹脂(55%) | エチレン 酢酸ビニル樹脂(56%) | 酢酸ビニル樹脂(41%) |
水(45%) | 水(44%) | 水(59%) | |
乾燥時間(裁断可能) | 1〜2時間 | 1〜2時間 | 3〜4時間 |
乾燥時間(完全) | 1〜2時間 | 1〜2時間 | 3〜4時間 |
参考価格※ | 110円 | 170円 | 100円 |
※参考価格:オンラインショッピングモールでの価格調査結果
説明書によれば、以下の使い方となります。
・一般のボンドでは3〜4時間で乾燥します。
・速乾性のボンドでは、1〜2時間で乾燥します。
・いずれも、接着剤として乾燥したのちには、のこぎりで等での裁断が可能なようで接着剤のダマになっていないことを表しているでしょう。
ただし、完全な接着には24時間を費やすみたいです。
よって、速乾性の場合、接着剤で結合を行う場合、1〜2時間は万力などで固定。
完全固定するまで24時間は安静というのが一般的な使い方となるでしょう。
このボンドの接着方法は、片面に塗布し、すぐに接着先に貼り付けます。
片面ではうまく貼り付けられない場合、両面に塗る方法もあります。
そして、一部の接着剤では、ある程度空気に触れさせてから使うものもありますが、このボンドは直ぐに接着します。
続いて、接着の科学的内容と検証結果についてです。
JISマークがついているのは、接着能力の証明の様です。
いくつか強度の実験の方法が描かれておりました。
引っ張りなどはすぐに思いついたのですが、5種類もあるのは驚きました。
図を見て、なるほどと感心しました。
※接着読本-第7版(コニシ株式会社)pp13。
多用途と木工用速乾ボンドですが、水分含有量は固まるまでの時間は誤差範囲内でした。
塗り心地としては、多用途の方が、やや水っぽい感じがしました。
速乾ではないタイプでは、水分量が2倍なので、もう少し液体に近いと想像します。
勝手な想像ですが、固定までに時間がかかることから、修正(微調整ややりなおし)ができやすいのがメリットかと思いました。
臨床実験です。室温27度、湿度55%の部屋で行いました。
10分おきに力をかけて木材を剝がしていたのですが、30分で手での剥離はできませんでした。
ただ、接合方法によっては、もう少し剥離できる時間は延びるかと思います。
例えば、割り箸の先端を板に接着した場合には、もっと剥がしやすいと思った次第です。
今回はコニシ社の木工用ボンドを検証してみました。
世の中には様々な素材や消耗品がいっぱいあります。
Let's DIY!を合言葉に、オリジナル作品の製作を楽しみましょう!