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2025年04月28日 [アプリ屋さんのIoT]

最強の郵便受 (2)

ArduinoとXIAO 前回、アプリ屋さんのIoTのテーマとして、「最強の郵便受け」にすることを紹介してきました。

今回は、Seeed社の小型マイコン「XIAO(シャオ)」について紹介していきます。
XIAOの由来は中国語の「小さい」が語源とのこと。

XIAOはArduinoと同様小型マイコンに類する電子部品です。
基本的な機能については、Arduinoの機能削減、廉価版の様な位置づけでしょうか。



今回は、コンパクト化したXIAOとArduinoの比較をしていきたいと思います。

Arduinoとの大きな差は、圧倒的なコンパクトさ。
写真を見てもらえればわかりますが、ワンコインサイズです。
XIAOの名前にも納得の大きさです。
ですので組み込みには適しているといえるでしょう。



コンパクト化したことで、I/Oピンが大幅に削減されています。
数え方にもよりますが、Arduinoは31本。機能的な重複を除くと、26本でしょうか。
一方のXIAOは14本と大幅に減っております。

XIAOでは、デジタル信号数を減らしていること、制御信号とデータ信号を共通のピンを利用することでI/Oピンの本数を減らしております。


また、外部インタフェイスとしてUSBを利用していますが、ArduinoがType-Aなのに対し、XIAOはType-Cを利用しています。
Type-AとType-Cは大きさに違いがありますが、その大きな特徴として駆動電圧が異なります。
Type-Aでは5V、Type-Cでは3.3Vが基準となります。
もちろん、電圧が低い方が省電力ですので、電源供給が電池などの場合には、その差を強く感じるでしょう。
スマートフォンが長時間利用できるのは、電池の性能が上がった理由もありますが、ハードウェアの駆動電圧が下がったのも要因の一つです。
(計算するとわかりますが、2/3に抑えられています)



XIAOの特徴として、拡張モジュールがワンパッケージ化された製品があるのも魅力の一つです。
一番便利な機能としてはBluetoothに対応した製品があること。
今やスマートフォンでは、ほぼ全てが対応しているBluetoothと簡単に接続できるのは、とても助かります。
マイコンボードと、Bluetoothモジュールを配線した場合、その途中の配線がネックになる場合があります。
これはもちろんハードウェア的な側面が強いです。

接触不良は動作不良の原因の多くを占めるため、その点を考慮しなくてよいのは有り難い限りです。
アプリ屋さん視点で考えると、APIがしっかり準備されているのが近い感覚なのではないでしょうか。



ArduinoからXIAOへ移植する場合、制御プログラムも考える必要があります。
Arduinoで使用していた開発環境「Arduino IDE」。
XIAO向けの設定も準備されています。
完全互換ではありませんが、Processing(C言語ライクなプログラミング言語)もある程度流用できます。



以上、様々な点からArduinoとXIAOの比較を行ってきました。
今回のテーマである「最強の郵便受」にはXIAOを使用して制作と記事を作っていく予定です。
次回以降も楽しみに。



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