ブログBlog

[アカデミック]

2026年05月04日

オッカムのカミソリ

オッカムのカミソリ 研究の多くは、仮定を立てて、実験(実装)を行い、その結果を検証(証明)していきます。
今回紹介する『オッカムのカミソリ(Occam's Razor)』は、思考指針の一つになります。
研究では多用されますが、複雑な現代ならではの有効な思考方法だと思い、紹介したいと思います。


『オッカムのカミソリ』は、イングランド王国(現イギリス)の哲学者・神学者ウィリアムによって14世紀に提唱されたとされています。
オッカムは姓ではなく、出身地であるオッカム村(Ockham)を指しています。


オッカムのカミソリの骨子を、誤解を生むことを承知の上で簡潔に説明すると、
「複数の仮定がある場合、もっともシンプルな考えを重視せよ」
という思考指針になります。

簡単な例を挙げます。
事象:台風が通過した時に、木の枝が折れた
仮定A:台風の強風によって、枝が耐えられずに折れた
仮定B:UFOの着陸によって、木が傷つけられた

一般的には、仮定Aが支持されるでしょう。一方の仮定Bは絶対にないとはいいきれません。
では、どちらの仮定を前提として物事を考えるべきでしょうか?

ここで、オッカムのカミソリを使って仮定を選びます。
仮定Aの場合は、台風という前提があって、強風による枝の破損は前例が多くあり、要件は揃っています。
仮定Bの場合は、まずはUFOの存在や着陸した事象を仮定(証明)する必要があります。
今回の場合、仮定Aがもっとも単純であり、始めに検証する方が良い、という結論になります。

もちろん、あくまで思考指針であるので、仮定Aが成立しない場合もありえます。


この考え方は、各分野でも応用されています。
モノづくりの世界で例えると、
・既存のシステムのバグを疑う前に、増設した機器の設計を見直す
・問題個所を特定しやすくするため、シンプルな構造で設計・製作する
などが挙げられます。


複雑化した現代社会。
オッカムのカミソリにならい、シンプル思考をイメージしてはいかがでしょうか?


今回は、思考指針を選ぶ、オッカムのカミソリを紹介しました。


ハードウェアの教科書は、ソフトウェアに比べると圧倒的に不足しています。
当社では大学等の実験テキスト、新人教育向けのテキストなどの相談も承っております。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。

WEBでのお問い合わせはこちらから

ブログ記事一覧

PageTop

MENU